へいせい義塾館高等学院のブログ

中卒以上ならだれでも入学可能!少しのきっかけで不登校になってしまったり、学校へ行くのが嫌になったり、社会人になってから高卒資格がほしくなったり。。。という生徒募集中★

なぜ不登校に?学校生活で起こるトラブルが関係する引きこもり問題

なぜ不登校になるの?

 

近年、ますます問題視されている不登校問題。小学生から高校生、更には大学生まで、近年増加している不登校ですが、不登校に至る理由は人それぞれさまざまなものがあります。

 

学校生活で起こるトラブル

 社会問題にもなっているいじめですが、実際にはいじめが原因で不登校になる児童は0.5~2%程度と言われていて、実は友人間のトラブル(8~15%)といった出来事のほうが、不登校の原因となりやすいという統計が発表されています。しかし実際には、学校側がいじめと認定していないだけで、当事者である子どもは「いじめられた」と思っている場合もあります。よって、実際は2%よりも多い数の生徒が、いじめにより不登校になっている可能性があると言われています。

  

不登校の傾向が出てきたからといってむやみに心配する必要はありません。子どもの話をゆっくりと聞き、合わない人もいれば合う人もいる、自分が疲れない適度な距離で接しても大丈夫なんだよといった言葉で、子どもの心にある負荷を取り除いてあげることがなにより大切です。特にいじめだった場合、それを両親に話すことも本人にとってはとても勇気がいることなので、優しく受け止めてあげましょう。

 

その上で、特別教室や保健室登校といったところから復学を目指す、別の学校に転校して環境を変える、などという選択肢から一緒に考えていきましょう。

 

 

無気力

 不登校の原因で最も多いといわれるのがこの無気力です。小中学生では25.9%、高校生では30.1%もの児童が不登校の理由として、無気力をあげています。受験で燃え尽きてしまった、学校での生活が理想と違った、期待に応えようと頑張りすぎて疲れてしまったなど、子どもによって理由は異なります。

 

そんな状態のところに、「学校へ行け!」「勉強しろ!」と言ったり、無理やり保健室登校などをさせたりしても復学に至ることまずありません。まずは本人を休ませ、無気力から前に進みたい気持ちを取り戻してもらうことが必要です。

ただし、ただ家にいて昼過ぎに起きて朝方に眠りネットやマンガ漬けになってしまうと、更に無気力が加速しかねません。生活リズムを家族に合わせる、おつかいやお出かけに付き合わせるといったように、メリハリのある生活と外の世界との接触は意識して継続することが大切です。

 

非行や遊び

 非行や遊びといった理由も不登校の原因の9~13%を占めており、決して少なくはありません。こちらも原因はさまざまですが、主に家庭での問題が影響しています。

 

・家庭内の不和から居場所を無くし、悪い友人と関わるようになった
・勉強やスポーツなど、自分自身ではなく成果しか褒められないのが嫌になった
・友人関係、勉強、将来についてなどに対し、親が干渉しすぎた
・親が自分に無関心であると感じており、意識を向けさせようとしている

 

 

このように問題行動は、”良い子”でいることへの反発であることが多いのです。親の都合の良い子供であることや、頭が良いことを評価するのではなく、健康で元気に過ごせているだけで十分だと伝ること、思いやりを見せてくれた時には感謝を伝えること、を忘れずに、愛情を表現することが必要です。

 

学業不振

 学業不振も、不登校の原因のうち8~9%を占めています。思ったように成績が伸びない、勉強が難しくてついていけないといった理由から、授業や試験が辛くなり、次第に学校へ行きづらくなっていきます。

 

対策としては、やはり学力を上げることが一番です。小学生であれば、家庭で親が教師代わりを務めてあげることが有効です。子どもの興味があること、好きな教科を中心に勉強を進めていきましょう。ただし、「なんでこんな問題もわからないんだ」といったように子どもを責めてしまうと、更に勉強嫌いを加速させてしまいます。

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中学生や高校生でのつまづきは、分からなくなった部分に立ち返り勉強することが必要です。個別指導の塾や家庭教師を利用して、焦らず学び直しましょう。

 

甘えたがり・精神が未熟

 小学生の児童に多いといわれているのが、親と離れることによる不安や自立心が育っていないという理由です。

 内面が未熟であるため、運動や試験などの苦手なことがあると学校を休みたがったり、生活習慣が身につかないことがあります。また、落ち込んでいるように見えても、学校へ行くと楽しそうに過ごしているため親は安心しますが、またすぐに学校へ行かなくなるということを繰り返してしまいます。

このようなタイプは、急に改善することが難しいため、先生や家族、専門機関などにより継続的にサポートすることで、子どもの内面が成長していくことを長期的に見守っていくことが大切です。

 

家庭環境(金銭的問題、介護、家庭内不和など)

 両親の離婚や、リストラによる生活の困窮といった家庭環境の変化をきっかけに不登校となる子どもも3~5%程度存在しています。

 

しかし、それぞれの実際はその事実が辛くて…というよりも、離婚やリストラといったストレスから親自身が余裕のない生活となってしまうことから、子ども自身もストレスを感じ、学校や家族と関わることを避けるようになるケースも多いのです。

 

ここで夜遊びなどの非行に走る子どももいれば、自室にこもって出てこないというように、子どもが見せる反応はさまざまです。

 

親も、子どもに心配をかけないようにと必死になりますが、それは子どもにも伝わります。また、親自身のストレスが大きい場合、自分はこんなに子どものために頑張っているのに、なぜ子どもは自分を困らせるようなことをするのか? と無意識に子どもを責めてしまうこともあるでしょう。

 

しかし、子ども自身も苦しい気持ちを親に打ち明けられず、心配をかけたくないという思いから、お互いにすれ違いが生まれてしまいます。

 

子どもには楽しんだり、勉強をしていいことを伝え、辛い気持ちをお互いに話し合うことが親子の溝を埋めるきっかけとなるかもしれません。

 

発達障害

 教科によって極端に学習の遅れが見られる、同じ年齢の子ども達と遊ばない、文章の理解に普通よりもあきらかに時間がかかるなどの特徴がみられると、発達障害の可能性があります。

 

知的能力には問題がなくても、「聞く」「話す」「読む」「書く」が出来ない学習障害(LD)や、静かにしなければならない場面でどうしても出来ないといった注意欠陥多動症ADHD)も、発達障害に含まれます。

 

こういった子どもには、専門的な知識をもったカウンセラーや、担任の教師と一緒に継続的なサポートを行っていく必要があります。個別指導を取り入れながら、子どもにとって最も良い学習環境を整えてあげましょう。

 

神経症

 強いこだわりがある、理由もなく不安になる、気分的な落ち込み、対人恐怖症になるなど、ストレスによって何らかの精神的負担や行動ができなくなるなどの症状は、神経症に分類されます。

 

神経症と思われる、不安などの情緒的混乱を不登校の原因とする児童は16~26%程度いるといわれていて、高い割合を占めています。

 

他の原因から二次的に派生するケースも多いのですが、中には精神疾患の初期症状としてこの神経症が出ている場合もあります。上記の傾向が強いようであれば、まずは医者などの専門機関に相談してみることをおすすめします。

 

 なぜ中学生の不登校が増えている? 

 文部科学省が発表しているデータでは、小学生の不登校はおよそ250人に1人なのに対し、中学生ではおよそ35人に1人へと急激に増加しているといわれています。そこには、どんな理由があるのでしょうか?

 

小学校から中学校への進級で起こる変化 

小学校から中学校にあがると、様々な面で変化が生まれます。まず、中学校では小学校よりも全体の生徒数が増えます。それに伴いクラス数も増え、1クラスの人数も多くなります。そこで新たな人間関係を築かないといけない上に、小学校の時にはあまり意識しなかった先輩後輩などの上下関係も生まれてきます。さらに、学級担任制から教科担任制への変化で先生との関係も変わり、勉強も、授業時間が長くなり内容も難しくなるなど、人間関係でも学習面でもさまざまな面で大きな変化が生まれます。

 

さらには、親子関係の質が変わる場合もあります。子どもが小学生の時は、親が世話を焼くのが普通だったのに、進学をきっかけとして、自分でやりなさいと自立を促すようになる親もいます。それで急に突き放されたように感じてしまう子もいるようです。また友人関係についても、中学生くらいになってくると、みんなで仲良くしようという考えが薄れて、趣味などの嗜好性で友達を選ぶ傾向が強まります。よって、趣味・趣向が近い人同士でだけ仲良くする関係が強まる傾向にあります。

 

不登校になる子、ならない子

 

変化に適応するということは、新しい状況に自らカスタマイズさせていくことになります。

しかし、変化に対する不安が強い人は、自分の考えを変えたり、新しいことや答えが曖昧なものにあわせたりすることに、無意識に強くストレスを感じてしまいます。また、勉強が分からないなどの問題が重なると、他の子よりも強くストレスを感じることも想定されます。

 

 

子どもが不登校になる、ということは親にとっても大きな不安となります。子どものことだけではなく親自身が体調を崩してしまうこともあるかもしれません。無理をせず、時にはカウンセラーなどの第三者を頼るなどして、自分のケアも心がけることが、結果的には子どもにも家族にも良い結果となるかもしれません。

 

 

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